三茶歯科|三軒茶屋駅栄通り商店街・世田谷区三軒茶屋の歯医者|ブログ

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誤嚥性肺炎を防ぐためにできること

「誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)」という病気をご存じでしょうか?これは日本人の死因の第6位にあたり、特に高齢の方に多く見られる病気です。

本来、食べ物や飲み物は食道を通って胃に入ります。しかし飲み込む力が弱くなったり、喉のふた(喉頭蓋や声門)がしっかり閉じなくなったりすると、誤って気管に入ってしまうことがあります。これを「誤嚥(ごえん)」といいます。誤嚥が起こると、口の中の細菌も一緒に肺に入り込み、肺炎を引き起こしてしまいます。特に口の中が清潔に保たれていないと、そのリスクはさらに高まります。

予防のためにまず大切なのは、毎日の口腔ケアです。歯みがきや舌の清掃に加え、歯科医院での定期的なクリーニングも効果的です。ただし、高齢の方の中には通院が難しい方もいらっしゃいます。その場合は、地域の訪問歯科診療を利用するという選択肢もあります。また、介護を担うご家族や介護スタッフが正しい口腔ケアの方法を身につけることで、誤嚥性肺炎のリスクを減らすことができます。

さらに、飲み込む力や舌・喉の筋肉を鍛えることも重要です。「あいうべ体操」や「パタカラ体操」といった口の運動、よく噛むこと、日常的に会話を増やすことが自然なトレーニングになります。

加えて、食後すぐに横にならず、30分ほどは座って過ごすことも効果的です。これだけでも誤嚥の危険を減らすことができます。

日常の小さな習慣と、地域のサポートを上手に活用することで、誤嚥性肺炎はしっかり防ぐことができます。当院でも口腔ケアや、ご家族ができるケアの方法についてアドバイスを行っています。お困りのことがありましたら、どうぞお気軽にご相談ください。お口の健康を守ることが、全身の健康につながる大切な一歩となります。