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お口のセルフケア 新常識 まとめ

自分では毎日ちゃんと磨いているつもりでも、歯医者に行くと色々指摘されて「本当に?」と思ってしまう方も多いのではいでしょうか?

歯磨きって簡単に思われがちですが、実はちゃんと磨こうと思ったら簡単ではないんですよね。

私たちプロでも完璧に磨けている人は少ないと思います。

実際、歯医者や歯科衛生士でも虫歯があったり歯周病の人は結構います(内緒)。

そこで今回はお口のセルフケアレベルを上げるためのアドバイス集となります。

 

目次
①フロス、歯間ブラシなどの補助用具はマスト!
②”ゆすぐ”を考える
③歯ブラシの選び方

 

①フロス、歯間ブラシなどの補助用具はマスト!

歯ブラシだけの歯磨きでは6〜7割程度しか汚れは取れません。まずはこの事実を頭に入れましょう。

歯科医院で染め出しをして磨き残しを数える検査がありますが、そこでは磨き残しが20〜30%以下になるようにしましょうと言っています。歯ブラシだけで磨く人はその時点で磨き残し20%はかなり難しいことになるのです。

となると、歯ブラシ以外の道具が必要になるわけで。
フロス、歯間ブラシ、ジェットウォッシャー(水流で汚れを流す器械)などが挙げられます。

汚れがついたままではせっかくフッ素入りの歯磨き粉を使っていてもフッ素が歯に浸透できない部分が生じますから非常にもったいないですね。
ですから今まで補助用具を使っていなかった方もこれから新習慣を身に付けて死ぬまで自分の歯で何でも美味しく噛める状態を目指しましょう!

フロスには指に巻きつけて使う糸巻き式と、持ち手が付いたホルダー式があります。使い慣れないうちはホルダー式の方が使いやすいですが、糸巻き式の方が動きに自由度があり汚れの除去効率も高いので慣れてきたら糸巻き式を使いましょう。
フロスは歯間部の汚れを取り除くものですが正しく使えている人がどれくらいいるかを考えるとかなり少ないのではないかと思います。
口の中の細かい場所を細い糸を使ってピンポイントで掃除するのですから簡単ではないので練習が必要です。
だから子供のうちから習慣にできていると良いですね。
難しい場合は歯科医院に行った際に歯科医師や衛生士に聞いてみてください!

デンタルフロス】をサボると何が問題? | 株式会社 エーデンタルのブログ

フロスをする上で、↑ の画像の青い部分が重要です。
コンタクトポイントを超えたら優しい力で歯に沿わせて歯と歯ぐきの間の溝に入れて上下に軽く擦ります。
1つのコンタクトポイントに対して2本の歯がありますのでそれぞれの歯に沿わせます。
この溝の中に汚れが溜まっているので歯ぐきより上の見えている部分だけを磨けば良いわけではないのです!
この汚れを放置すると歯石となり歯周病菌の巣窟になってしまいます。

アメリカの学会で”Floss or Die”という衝撃的なフレーズが発表されたことがありました。
歯周病は様々な全身疾患との関連が証明されてきており歯周病の程度や期間とヒトの寿命が浅からぬ関係を持っていることは明白になっています。
フロスをして歯周病を予防するか、全身疾患で寿命を縮めるか、という少し怖いワードですが、それくらいフロスは重要なんだということを伝えたかったのだと思います。

 

とはいえ、フロスは慣れるまでは扱いに難しく感じることも事実です。

では、歯間ブラシはどうでしょう?

フィード FEED指導用歯間ブラシ L型 2S/50本 1089112 1袋(50本入)

爪楊枝のように使えるので比較的操作が容易ですが、歯と歯ぐきの間のスペースにちょうど良いサイズの歯間ブラシを使わないと入らなかったり、無理やり入れて逆に歯ぐきが傷ついてしまうこともあります。歯と歯ぐきの間のスペースは人によっても違いますし、同じ人でも歯の位置によって全て違うので、全ての歯に通そうと思えば数種類のサイズの歯間ブラシを使い分けないといけないため現実的ではないかと思います。実際に使っている人は1つの種類の歯間ブラシを入る所には入れて完了としている人が多いのではないでしょうか。
そうなるとフロスの方が大体のところには入るので清掃力としては軍配が上がりますね。

 

最近では水流で汚れを落とす機械も普及してきました。
フロスは操作性が難しく時間がかかるので時短目的には良いと思います。私もフィリップスのエアーフロスという商品を使いましたが、高価な割に長くないうちに壊れてしまい2台目を購入しましたがそれもそんなに長くは持ちませんでした。それ以来フロスに戻っているので最新の機種はどうなのかはわかりません。
他の商品は使っていませんが最近各社が似たような商品を出しているので需要はあるのでしょう。

【徹底比較】口腔洗浄器・ジェットウォッシャーのおすすめ人気ランキング【歯科医が選び方を解説!2025年6月】

汚れの除去効率はやはりフロスに軍配が上がることは間違いないでしょうが、フロスがどうしても難しくてできない人にはお勧めです。

どの道具も最初のうちは鏡を見ながら使いましょう!
歯ブラシも上手に磨けていない人は鏡を見ながらです。スマホやテレビを見ながら磨く人も多いと思いますが、おそらく多くの人は歯磨きに集中できてなくてだいたい磨いている状態だと思います。
鏡を見ながら当てるべき所に当たっているかを確認しながら磨いて、鏡なしでもできるようになったら、ながら磨きでも良いと思います。

 

②”ゆすぐ”を考える

多くの人は歯磨きが終わったら水を含んでグチュグチュぺッとすると思います。
中には2度3度これでもかというくらいゆすぐ人もいます。

最近推奨されているのは、まず歯磨き前にゆすぐ。
この際、口の中を上唇との間、下唇との間、右頬、左頬に分けて水を含んでそれぞれ10回ずつぶくぶくします。こうすることで歯磨き前にある程度の大きな汚れは流れます。
こうすることで歯ブラシの毛先の中に大きめの汚れが入り込んで取れなくなることを防げます。
さらに普通の水よりも殺菌成分の入ったうがい薬を入れるとベターです。
この動きは口輪筋のエクササイズにもなり、顔のたるみや口呼吸の対策にもなります。

そして歯磨きの後のゆすぎは少量の水で1回軽くするだけにします。
これはフッ素など歯磨剤に含まれる薬効成分を過剰に流さないことが目的です。
せっかくの薬効成分を流してしまうのはもったいないですね。

 

③歯ブラシの選び方

薬局へ行くと多種多様(見た目には何が違うか分かりづらいものが多いですが)な歯ブラシがズラーっと陳列されています。

その中からどれが良いかを選ぶ際、何を基準としていますか?
✅ ヘッドの大きさ
奥まで届くためには小さいヘッドが良いですが、小さすぎると磨ける部位が限定されてあちこち磨かないといけないから大変。大きさよりも植毛部の薄さを見ましょう。薄ければ奥まで届きやすいですし、最近はある程度の大きさで薄いものも増えてきました。

✅ 毛の柔らかさ
硬い毛の方が汚れを取れると思って使っている人が意外と多いのですが、汚れが溜まる場所は歯と歯の間や歯と歯ぐきの間の溝、奥歯の一番奥の深い部分です。そういったところにブラシを届かせてゴシゴシするには柔らかい歯ブラシの方が隙間に入り込みやすく、細かい動きが可能です。とはいえ、柔らかすぎると磨いている気がしないと言う方もいますので、柔らかめ〜普通を選ぶと良いと思います。
硬い歯ブラシは歯や歯ぐきを傷つけてしまう恐れもあるのであまりお勧めしません。

✅ 価格
歯ブラシは基本的に安価な物が多いですが、電動歯ブラシの付け替え用など安くない物もあります。
歯ブラシは1ヶ月毎に交換するのが推奨されていますので、年間12回でも購入しやすい価格の物を選びましょう。
ちなみに1ヶ月以上使った歯ブラシは便器にいる細菌より多くの細菌が繁殖していると言われます。
また、毛先が広がった歯ブラシの除去効率は新品と比べて半分以下になりますので、セルフケアレベルを高める上で歯ブラシを毎月交換することは重要事項です。

✅ 電動歯ブラシが良いのか?
電動歯ブラシにすれば手で磨くよりもよく磨けるはずだ。と考える人が多いと思います。
まずは正しい磨き方や、ブラシを当てるべき所をマスターすべきで、それが分かっていない人が電動にしてもあまり効果的ではありません。電動歯ブラシを使っているから大丈夫だろうという慢心を招いてしまう可能性もあります。
私も使いますが、朝や昼など時間があまり取れない時に時短を狙って使うイメージです。
電動歯ブラシの種類も様々あり高価格帯の物では色々な機能が付いていますが、その機能使いこなせる人いるの?と思います。逆に低価格帯の物はただ上下に動いているだけの物もありそれは意味がないというか余計磨けないのでは?と思います。1万円前後の物で十分ではないでしょうか。

歯の汚れは目に見えにくいのでちゃんと磨けているかを自分で確認しづらいですよね。
磨けているかどうかを確認するために、たまに染め出しをすることをお勧めします。
歯科医院でやってくれる所もありますし、市販の染め出し剤もあります。DENT.プラークテスター|一般のお客さま向け情報|ライオン歯科材株式会社